フランスの被差別部落民

  • 2020.10.26 Monday
  • 18:52

JUGEMテーマ:日記+情報

 

エマニュエル・トッドの説く各国・各地域の家族構造による類型化には驚かされることが多い。この類型化と詳細な人口統計を元にして、彼はソ連邦の崩壊、ブレグジット、さらには 4 年前のトランプ政権の誕生まで予言していた。日本では余り注目されないフランスの社会学者だが、まだ若い頃(20 代)から、その俊英ぶりは彼の地では有名だった。
その彼は、日本の被差別部落のことにも詳しい。私は知らなかったが、フランスにでもかつて、同様の差別があったのだ。それはCagot カゴ とよばれる一群の人たちに対するものだった。その解説を、Wikipedia から引用してみよう:
 
直系家族社会は、同じ文化の小集団を被差別民として指定することがある。日本における部落民や、南西フランスにおけるカゴ (Cagot) がこれに当たる。カゴは、村から離れて住み、墓地が別であり、非カゴとの婚姻が許されず、教会では特別の席が定められていた。職業は建具職人や大工であり、南西フランスの人口の 1% から 2% を占めていた。18 世紀前半には、平等主義核家族のパリの支配によりカゴは解放され、消滅した。 
 
同じフランスでも、北部のパリを中心とした地域と南西部では家族構造にはっきりとした違いがあり、そのためにフランスの部落民である【カゴ】は、南西部にのみ存在したらしい。それにしても被差別部落民がフランスにもいたとは、私にも驚きだった。私がかつて仏人達に日本の被差別部落の説明を試みたとき、「人種も言葉も宗教も同じで、なぜ差別できるのだ?」と不思議がられたが、彼らの社会にもかつて同じことがあったのだ。フランスでもほとんど忘れ去られたことである。もちろん覚えていたくもないだろうが。

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