ジャレド・ダイアモンドの『危機と人類』を読みつつある

  • 2020.07.31 Friday
  • 19:34

JUGEMテーマ:日記+情報

 

まだ読み終えていないけれど・・・

フィンランド、オーストラリア、チリ、インドネシア、日本、米国等々のそれぞれの国家的危機を、その国民がどうやって乗り越えてきたか、というオムニバス的な近・現代史。日本には特別に2Chaptersを割いてくれている。著者が日本に対してひときわ関心を持ってくれていることは分かるが、批判の仕方にステレオタイプを感じる。

 

彼の主張はたとえばこうだ・・・

 

日中戦争の折、日本軍が南京市で数十万人の中国人を殺害したこと

ドイツと違って戦争犯罪を周辺諸国に対し、正式に謝罪せず、逆に被害者であることを強調し、

  若い世代に対する戦争責任・平和主義の啓蒙を怠っていること

調査捕鯨という名の鯨殺しを続けていること

高価な代価を払いつつ、稀少となったマグロを食べ過ぎること

 

こんなところだろうか。

 

,呂い錣罎詁邉大虐殺の事だ。当時あちらで日本軍による中国人民の虐殺があったことは間違いなさそうなので、一つの町で数十万人という数値はともかくも、批判されること自体は仕方の無いところか。

 

△呂匹Δ覆里世蹐ΑH鏗下坩媼韻鮖つのは実際に被害に遭った被爆者とかで、日本政府までそんなことを言うわけじゃ無し、どこか論理のすり替えがありそう。

政府による正式な謝罪というのは、よく分からない。本当にしていないの?東南アジア、韓国に対しては多額の賠償金を払っているし、あれが謝罪だったのでは?ちなみに戦後すぐ、中国は『いらない』と言うので払わなかったが、80〜90年代に行われた莫大な中国向け円借款事業は、その賠償金の代わりだと思われる。ただし『事業』として行われたばかりに、謝罪が伴っていないね。あの仕事は私も係わったので内容はよく知っている。

戦争責任について若い世代への徹底した教育がない、という点は事実かも知れないが、著者の場合、あくまでもドイツとの比較で言うので、ドイツがどの程度やっているのかよく知らない私にはなんともいえないところだ。

 

の捕鯨について。著者は日本人が既に鯨を食べる習慣を殆ど失っていて、現在殺されている鯨たちはペットフード等の加工食品の原料になることが多いという。それが事実であるならばさっさとやめるべきかと思う。

確かに私も最近は、鯨ベーコンとか食べなくなった。あれば食べるのだが、滅多に見かけないし、あっても高すぎる。そんなお金があれば、マグロの刺身を買う。

 

い離泪哀蹇ΑΑΑ△海譴發匹Δ覆鵑世な。本の中で日本では最近、数億円の値がつけられたと言って、その馬鹿馬鹿しさを揶揄していたが、あれは正月の初競りのご祝儀相場なのだと説明しても理解はしないだろうし、確かに馬鹿馬鹿しいという点は私も同意するのだ。理不尽な商慣習だと思う。しかし、ご祝儀相場はさておくも、美味いものは高くても食べたいよね。後は枯渇しかけている資源との兼ね合いか。確かになくなっては自分の首を絞めるのだよね。

 

近未来、日本の人口が 8千万人前後に減るならばむしろそれはチャンスだろうという認識は私も同じだ。そして幾つかの国の移民受入の方式を見習って、産業構造を時代に適合させ、財政破綻を未然に防ぐ手段としては?という点も。

女性の社会進出が遅々として進まないのも事実だ。つまり彼の指摘は概ね正しいだけに、根拠の怪しい批判は慎重に避けていただきたい。さもないと、普通の日本人に受け入れられなくなるのだ。

 

かつてダイアモンド氏の『銃・病原菌・鉄』に驚かされた。考えてみれば当然のような話だったが、あのような考え方のできる人を私は尊敬したものだ。しかし彼も80才を過ぎて、Factfullness を振り返ることが難しくなっているのではないだろうか。

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