まだタバコ吸いたいな

  • 2019.10.24 Thursday
  • 02:44

 

「禁煙なんて簡単さ。俺なんかもう、20回以上やってる」 

      サミュエル・クレメンス(マーク・トゥエイン)

 

 名言だと思う。私も彼ほどじゃないけど、10回位はやったかも。それがついに成功したのは、気管支炎を発症して死にそうになった2年前の夏。それまでも減煙には成功していたのだが、土日だけは吸っても良いとしていたのを、そのうち金曜日も昼過ぎから、月曜日は朝だけ良いとか、ずるずると吸って良い時間を増やしていたのだ。しかしある晩、あまりの息苦しさに救急車を呼ぶ羽目になり、それ以来本当にタバコを吸っていない。禁煙できたのは、吸ったら死ぬからという切実な理由によるものだ。

 

というわけでここしばらくはタバコのことを忘れていた。ところがスコットランドにきて事情が少し変わってきた。街の中で、歩きながらタバコを吸っている人がたくさんいるのだ。バス亭などには必ずと言って良いほど灰皿があるし。これは信じられない光景だった。この国の喫煙率はどうなっているのだろう。普通のタバコは一箱で千円以上するはずなのだが、いったいどんなお金持ちが吸ってるのかな。

 

タバコ屋も見当たらない。気をつけて見ていたら、いくつかのコンビ二で売られていることがわかった。レジの後ろの商品棚にカバーがされていて、その後ろにタバコが並べられているのだ。値段表は見せてくれと言われれば出すようになっているそうだ。そこまでやっているのに、どうしてあれほど歩行喫煙者がいるのだろうね。

で、なんとなく吸いたいなーという誘惑に駆られている今日この頃。

 

とはいえ、私は今でも吸わない。というか、吸えない。まだこのせいで死ぬわけにはいかないのだ。気管支の発作がひとたび起きたら、本当に地獄の苦しみなのだ。スルッと死ねたら楽だな、なんて思うほど。

 

それでもいずれ私が肺癌で余命いくばくもないと宣告される日が来ると思っている。その時は、ガンガンタバコを吸って、気管支炎でのたうちまわって死にたいと思う。ただ一つ心配なのは、そのときタバコを吸うだけの元気が私にあるかどうかということだけだ。

 

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