豚カツか、カツ丼か?

  • 2019.11.12 Tuesday
  • 05:17

週末には暇を見てサイクリングに出かけるようにしているのだが、ここのところ最高気温が10度にも満たないことが多く、遠出する気にならない。近所をうろうろするだけで帰ってくることが多いのだが、そうするうちに、街の中でまた和食の店を見つけた。

 

 

「Chizuru tei」という店だった。和食だとは明言していない。Japanese Fusion だと看板にもメニューにも書いてある。しかし、寿司、麺類、鉄板焼きなどができるらしい。入ってみると、周囲はほとんどが白人の英国人。ほんの少し、中国語を話す東洋人もいたけれど。

 

メニューを見て、考え込んでしまった。

なるほど、寿司らしきものはあるのだ。しかし調理すべきカウンターは奥の厨房の中らしい。衛生管理はどうなっているのだろう。日本の寿司屋では、一にも二にも、これが重要視され、見習い職人は最初から徹底的に叩き込まれるというが、海外ではどうなんだろう。やはり食材の鮮度も気になって、食べる気がしない。こういう店に入ると、私は火をしっかり通したものしか食べないのだ。

そういえばエジンバラに住み始めて、まだ揚げ物を一度も食べていない。ここらでトンカツはどうだろうと思ってメニューを確かめたら、それらしきものがあった。ただし、そこには DONKATSU と書いてある。かなり怪しい。

 


 

私が現役のサラリーマンだった頃、エチオピアで日本食もあるという店に入ったら、メニューに KASUDON というのがあった。

一緒に行った年配のエンジニアが私に、「お前、これ注文してみろよ」というので、「あなたこそ食べてみてくださいよ」とおしつけあったことがある。

たぶんカツ丼が出てくるのだろうが、万が一残飯が丼に盛られれていても文句は言えない。だって、カス丼を注文したのはこちらなのだから。

 

華僑らしきお兄さんにとりあえずこれを注文しながら、「これって、ドンカツじゃなくて、カツ丼ですよね。それとも、とんカツライスですか?」と念のため聞いていみたが、要領を得ない。あちらから「日本人なんですね?」と聞かれて、「そうです」と答えると、もうしわけなさそうな顔をする。それ以上聞いてもらちがあきそうにないので、ま、いいや、と納めてしまった。

 

 

出てきたものは、やはりカツ丼だった。見た目は日本のものと微妙に違うが、十分食べられる水準のものだった。食べている際中に、さっきのお兄さんが、「大丈夫ですか?」と聞きにくる。厨房の中からオバちゃんも出てきて、「おいしいでしょうか?」と心配そうに聞かれる。周囲の英国人たちも、私の答えに聞き耳を立てているのがわかったので、

「OK.  Everything is fine」と答えざるを得ない状況に追い込まれる私。

実際、悪くはない。和食、なかんづく豚カツに飢えていた私に、これは十分過ぎるご馳走だった。

 

食べ終えてコーヒーを飲んでいる頃には空いている席がなくなるほど繁盛していた。ま、日本食の店にしては高くもないし、悪いランチじゃなかったね。

チップもしっかりとはずんで店をあとにした。

 

 

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